ArtHotel EX
アートホテルエクス
hotel
hotel
photo:FWD INC.
新たなスタンダードづくり
本計画は、中央自動車道・国立府中ICの至近に立地する地下2階地上5階建て、55部屋のレジャーホテルのリニューアルである。
新宿や六本木といった、華美でにぎやかな立地であれば“尖った”デザインをしたであろうが、首都圏の郊外立地ということから、快適性ということに配慮したデザインを施すことを念頭に置いた。
改装テーマは、従来のレジャーホテルの概念を超える“オンリーワン”。現在のデザインの主流を追うのではなく、後発ホテルに真似されるような、新たな“スタンダード”をつくり出すということである。
今回は、“アート”をテーマとして全体をまとめることを目指したが、単にアートの要素をデザイン・演出面で活用するのではなく、訪れた人々にアートそのものを空気として感じてもらえるような場としての“環境”をつくり出した。
プールを窓外に望む、開放感のある高い吹き抜けのエントランスロビーには、絵画や彫刻作品を配置し、リゾート地の美術館を思わせるような、高品質な空間とした。一方、客室のデザインは、デコラティブなものを避け、シンプルさを基調としながらも、素材やカラーリング、更にオブジェや什器・備品にも気配りをすることで、利用客の感性に訴求する、オリジナル性の高い空間づくりを目指した。
「アートホテル エクス」データ
東京都国立市谷保984-1
設計/アトリエテンマ 長谷川 演 実施設計・監理 デザインオフィス遊空間
協力/照明計画 イリス
施工/ユニット
撮影/FWD INC.
工事種別:内外装 全面改装
敷地面積:2130.40?
建築面積:1056.72?
床面積:5321.15?/地下1階1510.49? 1階1047.92? 2階626.91? 3・4階696.07? 5階743.69?
工期:2006年1月10日?4月25日
施工協力:空調設備・給排水衛生設備/アクアテッ ク 電気設備/アークサービス 音響設備/アル メックス 家具/丸藤コーポレーション サイン /ウチノ看板
主な仕上げ材料
外壁:既存下地光触媒塗装
床:モルタル金ゴテ下地黒御影石貼り
壁:PBt12.5下地アクリル系仕上げ材コテ仕上げ レザーパネル貼り クロス貼り(トミタ)
天井:PBt12.5下地クロス貼り
家具:レセプションカウンター/黒御影石貼り
照明器具:シャンデリア/本体・スチール角パイプ 曲げ加工 シェード・ガラスフロスト仕上げ