二平 /NIHEI

鉄板焼き&おでん バー/GRILL&ODEN BAR




category:バー、クラブ
bar, club
 ダイニングレストラン
dining restaurant
 和食店
japanese dining

photo:石橋マサヒロ
 
系列店とのつながりを持った店舗

この店は、飲食文化の最先端で発展し続ける恵比寿にあり、そのJR恵比寿駅西口の五叉路に隣接する弊社でリノベーションしたビルの最上階に位置している。施主のリアルテイスト社は、「串亭」ブランドを軸に、串揚げ、鉄板焼き業態を都会で展開している新進気鋭の会社。「二平」は、串亭駅前店と本店(渋谷方面)のちょうど中間に位置するため、お客が分散しないよう串亭とは時間をずらし、ウエーティングバーや二次会使いもできる、一夜一律化のサービスラインで利便性のある店舗構築を目的としている。空間は他店舗とのバランスを見ながら、客単価やサービスについて幾度もヒアリングを行い、デザインに落とし込んでいった。
まず、6階と7階の2フロアを二つの空間性に分断し、利用動機によって応変性を持たせることで客層を広げ、また、繁盛店の串亭で供給しきれない個室ニーズにも応えられるものとした。6階は、バーダイニングとしてカウンターメーンにテーブル席を配置。カウンター天板と厨房器具の高さを天板分のみの差とすることで、手元が見える割烹的なカウンターを構築し、サービスの質を見せる演出を施した。7階は、エジプトをテーマにして、隠れ家的な個室空間を構築した。全体的に感覚的な演出や素材による色気を持たせることによって店舗として強く印象に残るよう、オリジナル性があり主張する空間に仕上げた。
一店一店を確実に展開し、質とサービス力を持った串亭ブランド。その展開の一つの過程として、今後につながる役割を担った店舗に仕上がったのではないだろうか。

 「二平」データ
設計/兼城祐作+造形集団 兼城祐作 小松崎充
撮影/石橋マサヒロ
  
工事種別:内外装のみ 全面改装
床面積:67㎡/6階37㎡(うち厨房10㎡) 7階30㎡
工期:2009年4月10日?5月19日
施工協力:家具/アダル



主な仕上げ材料
床:木軸組み下地絨毯敷き
幅木:米松無垢材OS,CL
壁:PB下地ビニルクロス貼り(リソース・インターナショナル)一部躯体の上VP カーテン装飾
天井:6階/既存下地VP 7階/PB下地クロス貼り
カウンター:天板/ブビンガ耳付き無垢材ウレタン塗装