よし邑
YOSHIMURA

Japanese Restaurant


category:和食店
japanese dining
photo:ナカサ＆パートナーズ
この店は、1969年から続く、地域に根付いた高級和食店である。1000坪の敷地内に立てられた店舗の老朽化に伴い、建て替えが行われた。
デザインは、“老舗としての格式の継承”と“モダンな和空間”をテーマに、広い敷地を生かした中庭を見渡せるプランとなっている。信楽焼きのレセプションカウンター、幅広い客層に対応するため可動パーティションで3室に仕切ることのできる大広間、寿司カウンター、テーブル個室、座敷席があり、店内の一室には樹齢500年のケヤキも用いられている。また、内装には、オイル仕上げ、漆塗り仕上げ、麻布張り朱漆塗り仕上げなど、素材の質感を生かす手法が用いられ、それぞれのエリアと共にさまざまなシーンを生み出している。
 
 
「よし邑」データ
アートディレクション／A.N.D.　小坂 竜
設計／建築　乃村工藝社　前野恵一　飯泉博之　内装　A.N.D.　數坂幸生　前原康平
協力／アートワーク監修　瑞玉　河野恵美子　カウンター制作　澤 清嗣　照明　大光電機　荒井 一　構造　枝和建築設計事務所
施工／オークヴィレッジ
撮影／ナカサ＆パートナーズ


工事種別◎一戸建て　新築
用途地域地区◎第一種住居地域
建ぺい率◎制限 60％＞実効23.7％
容積率◎制限 200％＞実効20.4％
構造と規模◎S造　地上1階建て
敷地面積◎3270.42?
建築面積◎740.87?　　　
床面積◎665.63?（うち厨房123.43?）　
工期◎2006年3月1日?9月30日
施工協力◎照明器具／大光電機
主な仕上げ材料
外壁◎ALC板t50目地つぶしの上樹脂系複　層仕上げ材吹き付け（ジョリパット／アイカ工業）
床◎寿司カウンター、寿司個室、客席／構造用合板t12アジャスターフロア下地土間コンクリート金コテ押さえの上ナラ材　無垢フローリングt18オイル仕上げ　個室／スタイロ畳t50敷き込み
壁◎寿司カウンター、寿司個室／LGS組みPBt12.5下地ジョリパット左官仕上げ　一部御影石割肌貼り　小端み漆和紙貼り客席／LGS組みPBt12.5下地ジョリパット左官仕上げ　個室／LGS組みPBt12.5下地聚楽風塗装
天井◎寿司カ　ウンター／小幅板　杉柾目　突き板貼りt5.5　目透かし貼りの上化粧垂　木スギ45×40　客席／格子天井・ナラ材　枠組＋ダイノックシート貼り
什器◎客席テーブル／トチ材媒染漆塗り仕上げ　寿司カウンター／ヒノキ材素地仕上げ　個室／座卓・ナラ材オイル仕上げ　神代ケヤキオイル仕上げ　床板・人工漆仕上げ


BOX_HEADING_DESIGNER


小坂　竜 Ryu Kosaka

Profile

1960年東京都生まれ。
武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業後、株式会社乃村工藝社入社。現、商環境事業本部　A .N .D .クリエイティブディレクター

Company

A.N.D.　AOYAMA　NOMURA　DESIGN
http://www.and-design.jp/

Info

「マンダリン オリエンタル東京」のメインダイニング、「新丸ビル」の環境デザイン、「サクララウンジ（羽田空港JAL国際線）」、イギリスの国際的に名誉あるアワード『Restaurant & Bar Design Awards 2014』のバー部門大賞『Best Bar』の日本人初受賞をはじめ、のべ8アワード9つのタイトルを受賞した「W広州FEI」（中国・広州）などを手掛ける。国内外の話題のレストランやホテル、レジデンスのデザインを数多く手掛け、現在はアパレルブランドの世界展開や建築からのデザイン設計など、インテリアを中心に更なる活躍の場を拡げている。


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