博多 一風堂 新潟店
HAKATA IPPUDO Niigata

Chinese Noodles


category:カジュアルレストラン
casual restaurant

photo:石橋マサヒロ

“舞台”を彩る仕掛け
「博多 一風堂」は、2007年の新潟ラーメン博に参加し、地元の方のラーメンへの熱い思いに触れて以来この地への出店を胸に抱き、2008年秋、ラーメンの盛んな新潟に国内36店舗目となる「博多 一風堂 新潟店」をオープンさせました。
車の往来が多い幹線道路沿いに立地しており、元韓国焼き肉屋店のインパクトある外観を予算内で模様替えするのに苦心しました。地元の方に受け入れられやすい優しい印象、他店の直接照明との差別化を図るため、外装があんどんのように暗い夜道にボンワリと浮かぶ温かい印象を心掛けました。既存建物への工事を極力避け、建築現場で使用されている養生シートで全体を隠しています。一部、元店舗の様相が透けて見えています。ボンワリとした明かりに誘われたお客様を迎えるのは一風変わった“一風堂屋台”。屋台には“カップ麺のフタ”でつくったタイルが貼ってあります。
「地元の方に少しでも一風堂を近くに感じてもらいたい。そしてそこに座ったお客様が喜ぶ仕掛けをつくってほしい」というのが店主、河原成美さんの依頼でした。店主からのキーワードの一つに「店は舞台だ」という言葉があります。一人でも多くの新潟の人に一風堂の舞台でもある“一風堂屋台”を楽しんでもらいたいという思いを形にしました。更に、そこで働く“役者=店員”が最高の演出をしてくれることと思います。

「博多 一風堂 新潟店」データ
新潟県新潟市中央区紫竹山6丁目1-15
設計/ノーリ・インターナショナル 小林智之
協力/家具 ラントマン 河原美比古 照明計画 ウシオスペックス 石原誠弘 
アートワーク デジャブ 八田昇大 アール 落合直樹 田中ゆかり 清水太一
施工/タジマ創研 津田紀彦 岸菜恭平
撮影/石橋マサヒロ

工事種別◎一戸建て 全面改装
床面積◎84.5?(うち厨房19.7?、スープ工場32.8?)
工期◎2008年8月27日?10月15日
施工協力◎厨房設備/福島工業 照明器具/ウシオスペックス 家具・サイン/ラントマン


主な仕上げ材料
外壁◎既存壁白塗装スチールパイプ骨組みの上建築用養生シート張り(RSシート/リソー) 楠ムク板貼り
サイン◎楠ムク板
床◎墨モルタル下地木ゴテ仕上げ
壁◎角波トタン貼り 楠ムク板貼り 珪藻土仕上げ材(シルタッチ ワラスサ入り/フジワラ化学) 廃材乱貼り トイレ/クリア波板意匠貼り
天井◎PB下地塗装