麺劇場 玄瑛
MEN GEKIJO GEN-EI

Chinese Noodle Shop

category:カジュアルレストラン
casual restaurant

photo:石井紀久


 木組みの仮説桟敷

このラーメン店は既存倉庫内部にデザインされた。既存の表皮を残し、内部空間は「商品のつくり手と客との新たなコミュニケーションが生まれる場」がコンセプトになった。店主が、すべての客の表情や常連の好みなどにより味を微調整し、直接のやりとりを可能にする舞台空間を構成した。客席は舞台から扇形に広がる段状桟敷によって店主の舞台と桟敷客との新たなコミュニケーションを生み出している。桟敷席は木の残材を積み上げ、木に新たな生命を施すことで、将来の店舗移転時にもこの仮設桟敷が細胞として移設し、循環できることを意図した。焼き鳥「岡ちゃん劇場」(9311月号)、居酒屋「味劇場 ちか」(969月号)に続くこのラーメン店「麺劇場 玄瑛」は、仮設桟敷が既存倉庫の空間から新たな空間に移設しても、止揚関係を生み出すことのできる細胞としてデザインした。


「麺劇場 玄瑛」データ

工事種別:内外装 全面改装
床面積:176.08? 221.57? 
合計97.65?(うち厨房15.44?)
企画/入江瑛起&K's
設計/吉柳満アトリエ 吉柳 満
施工/オオモリ総建 鍵山秀司
施工協力:空調設備/東芝キャリア空調システムズ 高向正純 
電気設備/三和機電工業 小林雄介 給排水衛生設備/佐藤総合設備 佐藤敏典
厨房設備/マルゼン 武藤 
撮影/石井紀久


主な仕上げ材料

屋根:既存下地スレート葺き替え遮熱塗料吹き付け
床:モルタル金ゴテ仕上げ 
端材75?120角ウレタンクリア仕上げ
壁・天井:PB下地スレート(小波)クリア吹き付け
家具:桟敷エリア/端材75?120角積層 
木彫り込みバーナー焼きケレンの上墨塗装CL仕上げ