新屋敷 幸福論

日本料理

category:和食店
japanese dining
 ミシュラン熊本で2つ星を獲得した、日本料理の名店。

本物のおもてなしを突き詰めれば突き詰めるほど、席数は少なくなっていくものである。

そんなストイックなオーナーの思いに応えるべく、細部にまでこだわった設計を行った。

「店舗は劇場」。そう話すオーナーの思いを形にするべく、カウンターテーブルと調理台と調理場のテーブルはすべて同じ高さにそろえ、客席からすべての工程がストレートに見えるようにした。
水槽や坪庭は、海と山を表現する。「命をいただく」という感謝の心を持ち、誠意と真心をもって食と向き合う。本当の意味での食の幸福を論じたいという世界観を表現した。

実は、この店は2階部分が住空間になっている。
オーナーはマイホームの夢が実現でき、通勤時間がゼロになったと話す。

客席カウンターから厨房まで開放感のある空間を作り出し、住空間を重ねて配置したことで建築構造的に苦心した部分もあったが、オーナーの仕事とライフスタイルを両立させる店舗デザインとなった。