Japanese Restaurant HYO-TEI Nishiazabu
西麻布 表邸

restaurant




category:ダイニングレストラン
dining restaurant
 和食店
japanese dining
 カジュアルレストラン
casual restaurant

photo:西村次男 Tsugio Nishimura

もつ鍋「西麻布 表邸」は、六本木通りと平行する路地の一角に隠れ家のように佇み、素材を生かした料理と豊富な銘柄の焼酎を提供している。 店づくりにあたり、料理・サービス・環境の全てにおいて、いまだよく耳にする「裏技」的な手法を避け、「表技」とも言うべき店のあり方を提案するというテーマのもと計画が進められた。店名の「表邸」は、そんな思いの象徴である。 料理では“創作”という言い訳を排し、サービスにおいては“マニュアル”という無作法を排した。環境計画においても意味不明な意匠を極力排除し、空間の性質を方向付ける最小限の要素で構成することにより“場”の持つ特性を最大限に引き出すことを試みた。 例えば、“領域感”“素材感”“触感”といういくつかの基本要素の掛け合わせのみで、空間における各エリアの差別化を図った。具体的には、1階における“個の領域”は曖昧で、上階ほど“この領域”が明確になる。あるいは“触感”的には、1階では硬質であるのに対し、上階ほど柔らかなものとなっている。こうした要素を包含する店の外観は、立体的で強固なイメージとした。ともすれば意匠性を失った環境になりかねない原点回帰的な試みであり、新しい老舗のスタートである。
 
【Japanese Restaurant HYO-TEI Nishiazabu / 西麻布 表邸】

・226.6?(100席)

(商店建築2006年2月号掲載店舗)