ALETTASunlivecity
門司港レストランアレッタ サンリブシティ小倉店
BuffetRestaurant
dining restaurant
photo:石井紀久
時が演出する世界観
「門司港レストラン アレッタ」の2号店となるこの店舗は、ビュッフェスタイルのレストランの中でも、世界各国の料理を出す点が大きな特徴となっている。そこで、“世界”というコンセプトを表現するために“時”というテーマを選んだ。
店内に複数の時計を配置し、世界各地の現在時刻を表示。更に店内奥には直径2mの巨大な時計を配し、“世界の中の日本”と“日本で味わう世界の料理”を強く印象付けた。また、エントランスには鏡張りの天井に地球儀を模した半球のオブジェを貼り付け、訪れる人々にグルメ旅行の始まりを予感させている。
フードコートの通路と店内を仕切る約45mのパーティションは、幅の異なるウオールナットの板を格子状に組み合わせたスクリーンを並べたもの。木材の柔らかな質感と不揃いな格子のすき間は手づくり感のある表情を見せ、同時に「ほどよく隠し、ほどよく見せる」役目を果たしている。
店内はイメージの異なる三つのゾーンに分け、さまざまな素材を組み合わせたインテリアで温かみと上質感を持たせた。
見る時刻や角度によってさまざまに表情を変える店内、彩り豊かに並べられた料理の数々、テーブルを囲み、にぎやかに会話しながら食事を楽しむ人々。ゆったりとした雰囲気の中、世界を旅する豪華客船のラウンジのような優雅なひとときを感じてもらえればと思う。
「門司港レストラン アレッタ サンリブシティ小倉店」データ
福岡県北九州市小倉南区上葛原2-14-1 サンリブシティ小倉1階
設計/アトリエテンマ 長谷川 演 法邑 悟
協力/照明 イリス
施工/創技建
撮影/石井紀久
工事種別:内外装 新築
床面積:410.6?(うち厨房105?)
工期:2005年2月1日?3月19日
主な仕上げ材料
サイン:スチールチャンネル文字+LED内照式
床:モルタル金ゴテ下地塗り床材(カラクリート/ABC商会)+SUS目地棒見切り色分け
壁:PBt12.5下地樹脂系複層仕上げ材(ジョリパット/アイカ工業) ベルベット布団張り クリアミラー+突き板(サンフット/北三)貼り
外壁/ウオールナット単板練り付けCL編み込み
天井:LGS組みPBt12.5下地AEP
家具:テーブル/ウオールナット練り付けCL
照明器具:ペンダント/スチール角パイプR加工の上メラミン焼き付け塗装 シェード・FRP
特注照明/木下地ラッカー塗装+ハロゲン球
その他:壁面時計/時計盤・ジョリパット塗装 針・アクリル板ツヤ消し塗装 オブジェ/木軸組みメタリック塗装