Korean Restaurant DAITOUEN
焼肉 大東園

restaurant




category:ダイニングレストラン
dining restaurant
 カジュアルレストラン
casual restaurant

photo:石井紀久 Toshihisa Ishii

焼肉「大東園」は、周辺に昔ながらの佇まいを残す街の中心にある神社の隣地に位置している。 地元において高い支持を受けて長く営業を重ねた人気店の新店計画であり、さらなる顧客への質的なサービス向上を目指した本店機能移管を伴った新築計画である。 環境計画においては、新旧という時間的なイメージの要素と、日韓という感性的なイメージの要素いったいくつかの二律的な要素の軸を混成させるこというコンセプトのもとに計画の推進を行った。 建築的には、店で培われたきた時間と計画地周辺の持つ歴史的意味での時間の要素の混成を基本とした要素の掛け合わせによって、場における違和感のない老舗感とランドマーク的なスケール感を同時に表現しようと考えた。また内部空間に関しては、調度品までも対象とした空間構成要素と“和”と“韓”の感性的要素の混成を基本に要素の掛け合わせを行い、独自の時間と空気を醸し出そうと試みた。 ロースターについては、ロースターの装置の無機質なイメージと、そこで展開する“卓を囲んで食事をする”という行為を結ぶ意味において、アジロ編みにした突板を使った木天板や、木口を小タタキにし手磨きを施した石の天板といった人が直接手を触れる部分に、手仕事の温かみを残す加工を行った。また目には見えないが、ある意味において常に人と触れている室内の空気環境を、ロースター排気システムと空間全体の給排気、冷暖房空調の適正量を自動制御するシステムの導入によって、場の快適性への配慮を行った。

 【Korean Restaurant DAITOUEN / 焼肉 大東園】

※2002年JCDデザイン賞入選作品

・敷地面積:311.46?
・建築面積:249.44?
・延床面積:1547.37?(224席)

(年鑑日本の空間デザイン2002年号掲載店舗)
(商店建築2001年4月号掲載店舗)